少年時代を過ごした北九州・小倉地区には映画館が多くあり、子供映画と二本立てになった大人映画を思いがけず観てしまったり、ソ連製の映画を観に行ったところ米軍兵が大喜びしていたりと、多感な頃に豊かな映画体験をすることになる。
漫画家となってからは、個人で映写機を所有し、ジャンク屋さんから映画フィルムを買い漁るようになる。
貴重なプリントの数々は人に譲ったりしてしまったものもあるが、そのほとんどが今も仕事場の一角に作ったコンクリート製の保管庫の中に山と積まれて残っている。
映画祭の名誉会長就任が決まり、メインキャラクターをデザインすることになるが、なかなか良いイメージが浮かばずに悩んでいたところ、仕事机の上の本に挟まっていたフィルムの端切れを見つけ「これだ!」というひらめきを受ける。そこから、フィルムを宇宙船のようにして飛び回る少年少女というキャラクターを一気に描き上げることができたとのこと。 |